考え方
学習の記録は、数え方しだいで人を励ましもするし、追い詰めもします。Engritがどこをどう数えているか、そしてなぜその数え方にしたかを書いておきます。数字の意味が分かっていないと、自分の状態を読み違えてしまうからです。
毎日の連続記録は採用していません
「何日連続」という数え方をやめました。理由は2つあります。
1つは、コミットに出ない学習で途切れてしまうことです。本を読んだ日、設計を考えた日、人のコードを読んだ日。どれも立派な学習ですが、リポジトリには何も残りません。それで連続が0に戻るなら、その数字は学習量を表していないことになります。
もう1つは、記録を守るための行動を誘発することです。連続を切らしたくないという気持ちは、中身のないコミットを生みます。記録のために働くようになったら、道具として失敗しています。
代わりに「何週連続で活動したか」と「今週の活動日数」を見ています。週に1日でも動いていれば続いている扱いです。旅行や体調不良で数日空いても、記録は壊れません。
累計のグラフは出しません
積み上がっていくグラフは気持ちがいいものですが、右上がりにしかならないので、いまの状態が分かりません。ペースが落ちていても、線は上がり続けます。
Engritが出すのは、週ごとのコミット数と月ごとの記事数です。前の期間と比べて増えたか減ったかが分かる形にしています。
減った週を、責める言い方にはしません
前の期間より減っているとき、Engritは赤字で警告したりしません。「前の3ヶ月よりゆっくりです。ペースは人それぞれ。」とだけ伝えます。
ただし、減っているのに緑色で「好調です」と出すようなこともしません。事実と食い違う表示は、結局その数字を信用できなくするからです。色を落として、事実は事実として出します。
日本時間の0時で区切り、週は月曜はじまりです
GitHubの記録は世界標準時です。そのまま数えると、日本の夜9時以降のコミットが翌日ぶんになり、「夜に作業した日」の記録が1日ずれます。Engritは日本時間で日付を区切り直しています。
週は月曜はじまりです。日曜はじまりだと、土日の作業が別々の週に分かれてしまうためです。
非公開の仕事も、数だけは残せるようにしました
GitHubの公開APIは、非公開リポジトリの活動を隠します。仕事のコードが大半という人は、実際にはたくさん書いているのに、記録がほとんど残りません。しかも隠されたことが表示に出ないので、本人は「今月は何もしていなかった」と読み違えてしまいます。
そこで、読み取り専用のGitHub Appを別に用意しました。対象にするリポジトリは本人が選べます。公開ページではリポジトリ名を伏せ、件数だけを出します。何をしていたかは見せずに、どれだけ動いたかだけを残せます。
入力させません
学習記録のサービスは、記録すること自体が手間になって続かなくなりがちです。Engritは、すでにある活動(コミット・記事)を集めるだけにしました。使う人がすることは、最初に連携することだけです。
そのぶん、記録できるのはコードと記事に限られます。本を読んだ時間や、手を動かさずに考えていた時間は残せません。そこは割り切っています。
昨日の自分より、ちょっと成長。
GitHub・Qiita・Zennの活動を毎日集めます。入力はいりません。